霖雨の森にて、

独り言を、

お弁当と怠慢

今週のお題「お弁当」

 

私は一昨年までの四年間、いや部活のものも含めると七年間、母親のお弁当を食べていた

 

私はワガママな性格をしているので、毎日同じ冷凍食品だと飽きたと騒ぎ、口に合わないと変えてくれと頼んだ

そんなわがままばかりを言っていても母親はいつもお弁当を作ってくれて、「自分で作れば」と言われたことがなかった

 

高校生の時、周りの子が自分でお弁当を朝作ってくると話しているのを聞いた

すると私も私もと同意の声があがり、思ったより自分でお弁当を作っている子が多くて驚いた

冷凍食品を温めて、ご飯を詰めただけだからそんなに手間じゃないからねーと話していた

いつも朝はギリギリまで寝て、もう準備してあるお弁当袋を急いでカバンにしまって、ドタバタと家を出る私には想像もつかないことだった

 

 

自分でお弁当を作る習慣のないまま親元を離れてしまった

先日、家の荷物が入った箱が届き、その中にずっと使い続けていたお弁当箱が入っているのを見て、私も作ってみようかと思った

 

だが、いざ作ろうと思うと様々な障害が立ちはだかる

朝ごはんをシリアルで済ませるほど気力がないのに朝からご飯を炊くのだろうか

夕飯の残りのご飯を詰めればいいか、だがそんなに残るだろうか

例えば昨日の夕飯は麺類だったのでお米を炊かなかったがそういう日は朝から炊かねばならないのだろうか

お弁当を作ったら、そのお弁当を洗うのは私だ

洗い物を増やしてしまう

新生活始まって一ヶ月経ったが、最近朝時間があっても、洗い物も洗濯物もせずダラダラとしてしまう時が多い

そんな人がお弁当など毎日作り続けられるのだろうか

お弁当が必要ということは一日大学があるということだから朝も少し早い

そんな時間の無い中準備をするのだろうか

 

そんなことを考え始めると自分の横暴さが露呈すると共に母親への感謝がどんどん溢れてくる

 

母親は、毎日弟や妹と一緒に私を起こしながら、お弁当を作って、朝ごはんも準備して、私を送り出して……

私が食べたくないと言った冷凍食品は自分で食べて処理してしたのかもしれないし、せっかく作ったのにお腹がきついと言って食べなかった時もあった

本当にワガママだった

 

 

もうすぐ母の日だ

そんなことを思い出した